Developing social awareness through English teaching - the resource development on Hon. Ms. Aung San Suu Kyi,
https://www.facebook.com/events/630963286942604/
Date:Feb. 9th, 2014, 13:00 - 17:00
Aung San Suu Kyiに関する教材をと倉本さんから提案があり、Lady という映画はどうかと、吉浦さんに話したら映画のトレーラー(予告編)
http://www.youtube.com/watch?v=BYLW77CGwEs
から背景知識をいれたプリントをつくっていただきました。ご希望のかたはご連絡ください( kasan@mac.com )。
今回は「葛藤」を扱うとしていました。映画には、決断にともなう葛藤を描く場面があり、今後、いくつか場面をとりだして検討したいと考えています(吉浦さんから本編の34ページにもスクリプトをいただいています)。
Aung San Suu Kyiをとりあげるとして、Democracy あるいは、非暴力抵抗運動をテーマとする。映画のトレーラーを扱う前に1)EUがつくった人権ワークブックから、2)ジーン・シャープによるTHE METHODS OF NONVIOLENT PROTEST AND PERSUASION 、3)Force Moer Powerful からの事例を用いた活動をおこない、意見交換をしながらすすめた。
1)「コンパスシート」から2つの活動をとりあげた
EUは人権教育の活動事例集「コンパス」を公開している。
A manual on human rights education with young people
子どもむけのものは「コンパスシート」で、いづれも無償でダウンロードできる。
Manual on human rights education for children
http://www.eycb.coe.int/compasito/chapter_0/0_impr.html
ただし、日本語版は商業出版(明石書店)となっている。 いづれも参加型のアクティビティが所収されており、以下のa),b)2つを紹介した。
a) Where do you stand
http://www.eycb.coe.int/compasito/chapter_4/4_37.asp
http://www.eycb.coe.int/compasito/chapter_4/pdf/4_37.pdf
は、いわばロールプレイで、異なった人物に関する情報が記述されたカードをそれぞれ配布する。ファシリテーターがよみあげる文章によって、自分が、それに該当すれば、一歩前にでるようにすすめる。どんどん前に出て行く人もあれば、なかなかすすめない人もいる。なぜ、そうなのか、困難な人にはどのようなサポートが必要なのか問いかける。今回は机を寄せて寄せてスペースをつくり、付箋をはるようにした。
b) What if ...
http://www.eycb.coe.int/compasito/chapter_4/4_36.asp
http://www.eycb.coe.int/compasito/chapter_4/pdf/4_36.pdf
「ある日政府が、、、」病院を閉じる、学校を閉じる、2人以上で集まってはいけないとか、状況がかかればものを配布する。その時、どう感じるか、どんな手だてで抗議をするか、似たような状況は今、ないかとか問いかける。戦前の治安維持法も想起された。
アイスブレイキングとして、不公平な思いをしたことがあるかを問いかけ、はじめにマッピングしてみるのもよい。
2)ジーン・シャープによるFrom Dictatorship to DemocracyやTHE METHODS OF NONVIOLENT PROTEST AND PERSUASION はアラブの春に大きな影響を与えたといわれる。ジーン・シャープの著作 From Dictatorship to Democracy
http://www.aeinstein.org/wp-content/uploads/2013/09/FDTD.pdf
また、他の著作も無償でダウンロードできる。http://www.aeinstein.org/downloads/
198 Methods of Nonviolent Action http://www.aforcemorepowerful.org/resources/nonviolent/methods.php
にはさまざま抵抗の方法があげられている。これらのリストを配布し、カードを5枚配り、リストのなかから注目したものを選び、マーカーで書き、それらをはりだした。1)のbの導入とすれば、このような際、どのようなやり方があるか、より選択肢が増えると思われる。
集会、ストライキ、ボイコットなど不服従への組織的なものから、シンボルカラー・しるしを身につける、落書き、ユーモラスな寸劇といたづら、ゲリラ演劇も複数があげていた。仮病を装うストライキとか、行政への非協力とか、沈黙、代替市場、模擬投票もあげられた。
3)Force Moer Powerful
Force Moer Powerful は20世紀の非暴力抵抗運動のアンソロジーでレッスンプランやDVDもある。
http://www.aforcemorepowerful.org/resources/lesson-plans.php
非暴力トレーニングをいちはやく日本に紹介した阿木・大畑さんから紹介いただいた。原著は大部だが、今回は、スタディガイド
http://www.aforcemorepowerful.org/films/pdfs/studyGuide-en.pdf
にある300語ほどで書かれた3つの事例を渡して、ワークシートに次の3点、a)Oppressor / Opressed, b)The Struggle for Freedom, c)The Consequences / Imprecations, をあげていただいた。
4)Aung San Suu Kyiに関連して
The Ladyのトレーラーの他、BBCによる人物紹介やVOAの番組、ノーベル財団が2011年にオスロに招いた講演も公開されている。
a)BBC: Profile: Aung San Suu Kyi
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-11685977
b)VOA:
Hollywood Tells Aung San Suu Kyi's Story in 'The Lady'(映画紹介)
Support Grows in Burma for Constitutional Changes
c)Nobel Lecture by Aung San Suu Kyi, Oslo, 16 June, 2012
http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/peace/laureates/1991/kyi-lecture_en.html
米国の公民権運動に関して、M.L. King の I have a Dream はよく知られているが、Force Moer Powerfulでは、ナッシュビルのレストランでなされた非暴力直接行動である座り込み (Nashville sit-ins ) とりあげられており、裾野でさまざまな運動があったことを知ることができる。ネルソン・マンデラが亡くなり、アパルトヘイト撤廃のことも過去の話になり、知らない学生もいる。民主化をなしとげた歴史は学びつづける必要がある。20世紀は戦争に明け暮れたといわれるが、植民地支配および軍事独裁から民主化を着実に遂げてきた。人びとの多くの犠牲が払われたが、フィリピンでのピープルパワーは無血革命であった。光州事件は「光州5.18」という映画となっている。民主化の施策のなかで5.18記念財団( http://eng.518.org/index.es?sid=a5)ができている。東チモールのことでは「カンタ・チモール」http://www.canta-timor.com/という映画がある 。
ビルマは、アンコールワットにも匹敵する11世紀から13世紀につくられたパガン遺跡があり、東南アジアで隆盛をきわめた。しかし、ビルマは1824年から1948年まで英国支配を受け、その間、1942年から45年まで日本の統治下にあった。ビルマ方面では、インパールも含め16万4500人が亡くなったという。こうした植民地支配のこともテーマとなるであろう。
交流のなかで、『平和をつくった世界の20人』(岩波ジュニア新書) http://greatpeacemakers.jimdo.com/ 同様、さまざまな人物をとりげているThe Future of Peace: On the Front Lines with the World's Great Peacemaker (Scott A. Hunt, Harper jSanFrancisco )という書籍が紹介された。
また、English Cafe のことや、そこでのイベント、人形劇やシュタイナー学校のことも話題になった。
平和に関して、イギリスの俳優で国連などへの働きかけが実を結び停戦を実現させたPeace One Dayという映画があり、その自主上映もすすめる団体
http://www.ufpff.com/ がUFPFF 国際平和映像祭をおこなっている。生徒・学生に呼びかけて作品を応募するとりくみも紹介された。
今年は、3.1ビキニデー、第5福龍丸被爆60周年にあたる。高知の幡多高校生ゼミナール(幡多ゼミ)の活動はドキュメンタリー映画および書籍『ビキニの海は忘れない』(平和文化)になっており、2011年に焼津平和賞を受賞した。さらに、焼津と福島、マーシャルを結ぶ活動を添加している。ピースボートは、被爆者が乗船する「折り鶴プロジェクト」を展開している。
http://www.peaceboat.org/projects/hibakusha/
現在、核廃絶にむける核兵器禁止条約の制定への動きが国際社会にある。
核実験については、Time-Lapse of Every Nuclear Explosion from 1945 - 1998というアニメーションは、衝撃的である。