英語教育における国際理解教育の事例~映画を使った大学での授業の意義
Global Education and College English Classroom―A Case Study Using Global Issue Movies
司会 淺川 和也(東海学園女子短大)
提案 福永 保代(湘南国際短大)
国際理解教育,Global Education 研究会は英語教育における国際理解教育の展開をはかるために発足した。中部,関西支部からの参加,またGlobal Issues in English Language Education Network との連携も得て,研究をすすめている。
国際理解教育,Global Education そのものが複合的な性格を持つため,領域の間口も広い。1974年にユネスコ総会は「国際理解、国際協力及び国際平和のための教育並びに人権及び基本的自由についての教育」の勧告を採択した。これが国際理解教育の一つの指針となる。勧告では国際理解教育がすべての教科で展開されるように提言されているが,わが国で実施されてきたのは国際化に対応するための教育施策であったように思われる。
英語教育における国際理解教育は外国事情の理解にとどまらず,英語を学ぶことが社会的問題関心を高め,英語への学習意欲を喚起すると同時に学習者が主体的に学ぶことにつながることになる,と私たちは構想する。その点での教材開発,教授学習方法の検討が課題となる。
本発表はワークショップ形式とし,映画を使ったグローバルな問題関心を高めるための指導展開,授業事例をもとに討議を行う。
<資料>
I. 目的
AIM & GOAL(学生配布の資料より)
Global education may not be familiar to English classes in Japan, but it is considered one of the most stimulating approaches in TESOL. According to Cates, global education in TESOL aims at enabling students to effectively acquire and use a foreign language while at the same time empowering them with the knowledge, skills and commitment required by world citizens for the solution of global problems. This can be supported by the theories of content-based materials, critical thinking, and schema.
The goal of this course is, therefore, to help students develop their English skills including not only 4 skills but also discussion and presentation skills, to foster intercultural understanding, to develop independent research skills in English, and to sharpen critical thinking skills.
II. 映画リスト
・ソフィーの選択 ・愛と哀しみの旅路 ・ダンス・ウィズ・ウルブス ・ミシシッピー・バーニング ・カラー・パープル ・ミッション ・モスキート・コースト ・遠い夜明け,他
III. 授業展開
(1)プレ・ワーク (2)映画視聴 (3)聴き取りワーク (4)内容についての疑問文づくり (5)答えづくり (6)レビュー とコメント