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世界と私たちをむすぶ英語教育*
内容中心 によるリスニング教材の構想と実践
日 時:2005年3月21日(月・祝), 後1時30分から4時30分
場 所:豊島区民センター5階第7会議室
内 容:
タスクをとりいれたリスニング授業 (吉原
令子)
グローバルな課題を深めるビデオ教材 (菊地
恵子:ビデオ/ 書籍 / リソース リスト)
リスニングとリーディングをつなぐには (浅川 和也)
共 催:JACET国際理解教育研究会
AGEnT(グローバル英語教育研究会)
EPA(関係性の教育学学会)
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内容中心によるリスニング教材は可能か。という問いかけ が、本日であった。主催者のこたえは、YES なのだが、 果たしてどうであったろうか。
オープニングは、参加者にB5の紙に、名前、出身地・名物、期待、すきな 動物(もの・こと)をマジックで書いて、それを壁にメンディングテープではって、すすめられた。10名あまりの参加者だが、そのようにすると、場の雰囲気
が共感的なコミュニティになる。それを使って、自己紹介と期待を共有した。
まず、リスニング教材への視点の共有するために、3人組でリスニングの視点を出しあい、その後に Inspiring English 2 を配布し、1つの Chappter のCDを聞きながらページをおった。そして、2人組になって、さきの視点からみて、このテキストがどうであるか、話しあった。単語・フレーズと段階的な練
習になっていて、やりやすいが、まとまったものを聞くところになって、さらなる工夫が必要である、とのことだ。
次に、菊地によって、オルタナティブ・メディアの重要性が
指摘された。リソースとして、環境問題のドイツで制作された水に関するもの、原発労働者、韓国での兵役訓練、『教えられなかった戦争』などをテーマに関連して活用したことが出された<リスト>。吉
原は、テキストによる授業はできるだけスピーディに済ませ、表現につなげる活動をタスクにもとづいておこなっているとし、ワークシートも紹介された。ペア やグループワークの活動は、リスニングで学んだことを活性化するのにつながっている。浅川は、食のこと関連して、これまで手がけたテキストから、4点の ピースを紹介した。リーディングでは、教材の難易度が高くなり、大事なことをやさしく提示す ることが、リスニングではできるとした。
テーマについて学んだこと の考えを深め、意見を出すのに表現を学び、交流 し、追求することができるか。素材選びと手だて、とくに言いたいことを言えるような、練習を手当てすることが必要でなのである。
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本日への期待
中学校でも使えそうなグローバル関連のもの
伝えたいことあり、教わりたいことあり
Global Issuesを実際にどのように教えているのか
国際的な環境問題
教室での活動の実践的アイディア
大学での授業で役立てたい
教材のヒント
みなさんにお会いすること
あたらしいアクティビティ
授業の素敵なネタ探し
リスニング教材分析への視点(3つのグループにわかれて)
A.教材選択基準
題材、学生にとって興味がもてる話題、かつレベルのあっているもの
アクティビティが充実している(リスニングストラテジーが自然に修得でき るようなもの)
さまざまな(グローバルな)英語が聞ける
B.一般的なリスニングの指導手順
Pre-Listening Activity,
Listening, Speaking
生徒からアイディアを引きだす。語彙の手当て、内容を予想させる
C.ありがちなリスニング教材と望ましいもの
形式:絵を選ぶ、穴埋め、会話、選択
言語:英米、それをもっとバラエティのあるように
内容:日常的なもの、買い物や旅行、それをグローバルイシューにしたい。
参加者の感想
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Lisening単独の授業は「オーラルコミュニケーション」ぐらいしか ないが、タスクを豊かに、ペアワーク式にたっぷりとりくませることができないかといつも思う。また、教科書もちょっとつまらない設定が多くGlobal
Issue的なものへ発展できないかといつも思うがついつい、、、
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とても充実した内容で、勉強になりました。求めているものが、この学会に あるということを再認識いたしました。リスニング教材さっそく使わせていただきます。Warm up,
inputにぴったりです。タスクのプリントも使わせていただきたく思っておりますので、よろしくお願いいたします。菊地さんのビデオもとても興味深く拝 見いたしました。これからもどうぞ、いろいろ教えてください。ありがとうございました。また、参加させていただきますので、ご連絡よろしくお願いいたしま す。
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盛りだくさんの内容でとても満足しています。今まで、あまり Current issueのmaterialを持っていないかったので感激です。4月からがんばれそうです。JACETは会員なのに初めて参加してみました。タスクもい
ろいろあって、これ以上のセミナーはありませんでした。おみやげまでいただいて、ありがとうございました。
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非常に密度の濃いプレゼンテーションに圧倒されました。通常リスニングの 授業をしていて、あたりさわりのない題材にもの足りなさをかんじていたので、golobal issue は新鮮でした。今年は高校生相手にKing
やkennedyのスピーチを解説し、実践させようとしましたが、内容や背景を理解させるのがとても大変でした。
どんな切り口で導入するのか、どんなタスクを要求したらよいのか、アウト プットはどうしたらよいのか、すべてが模索中です。今回のプレゼンは、今の私の授業のはるか先にあるものだとは思いますが、これらを目標として次年度の授 業展開を考えていきたいと思います。
最後にとても開放的な雰囲気で、仲間に加えていただいてありがとうござい ました。
またチャンスがありまいたら、是非、加えてください。
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資料を多く紹介していただいて、大変参考になりました。実際の使える Taskや、それを使った反省等も聞かせてもらったことがよかったです。今後も理論中心でなく、実践をもとにした「明日にでも使える」ものを多く出してい
ただければと思います。また、大学だけでなく、中高の先生方が参加されることが多いと思いますので、現場で応用できることを念頭に入れて、参加者による発 表など、ワークショップもあるといいですね。これからもよろしくお願いいたします。
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実際に使用されているテキストを検証しながらListening のためのあるべき形や現実の形を話すことができたり聞くことができたのは良かったです。ビデオ教材の紹介も非常によかったのですが、時間の関係上もう少し
見たいものや話を詳しく聞きたかったものがあり、できなかったのは残念でした。発表後、全員でのアイディアやアクティビティの共有はためになるものばかり でした。
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非常に勉強になりました。今回のような現場の先生のお話をうかがえる機会 は、今まで、なかなか、なかったので、大変参考になりました。内容のあるトピックをあつかった方が、学生のやる気を出すにはいいと思いますが、やはり最近
の学生の英語力低下を考えると、学生がしっかり授業についていける何かしらの手当てが必要だと感じました。ビデオを見せる場合には、たとえば、3分もしく は1,2分くらいの短いものを聞かせるのが、ちょうどよいのでは思います。スクリプトはやはり必要ではないでしょうか。
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「これって英語の時間なの、社会科の時間みたい」(菊地)とか「どういう ふうに教室に持ち込むかがむずかしい」(浅川)「ビデオは見せた後、何かエクササイズを入れないと見せっぱなし終わっちゃう(吉原)などの発言が自分の思
いと重なって来ました。それと「タスクづくりが、Keyかな」ってのも、多分その方向、、、。まとまりません。